目に余る政府側参考人
- 2017年07月24日
今日から、明日まで閉会中の予算委員会が開催されました。
予想していた通り平行線のままで、更に問題を判らなくさせたのは政府側参考人のほとんどが「記憶にない」という答弁に徹したことです。
何を聞いても「記憶にない」、「覚えていない」、これでは、全く議論になりません。
これが、安倍晋三を中心とした政府側の作戦なのでしょうか、そして議論を避けるための手だてなのでしょうか、質問をされた事柄については覚えていないの一点張りです。
巧妙な作戦です。
反論するよりも、否定するよりも、覚えていないと言えばそれ以上追求することは困難になります。
例えば、誰かに「困難な役目を引き受けてくれ」と頼んだとします。
この場合、頼まれた側は、引き受けたくないために様々な理由を並べますが、その理由が解決されれば引き受けざるを得なくなります。
そのため、頼んだ側は相手の断る理由を解決すると言います。
そうすると頼まれた側は断る理由が無くなり、引き受けざるを得なくなります
しかし、頼まれた側が引き受けない理由を言わず「理由は無いけど引き受けたくない」と言えば、頼んだ側は手の打ちようが無く、諦めざるを得なくなります。
今回の予算委員会は、まさしくこれに似ており、様々な状況証拠を突きつけても「記憶にない」、「覚えていない」と言えば、それで追求の糸口が閉ざされてしまいます。
参考人招致はそこが限界です。
従って、虚偽の答弁をした場合は処罰される証人喚問でなければ、招致された関係者は痛くも痒くもありません。
しらばっくれ放題であれば、国会の権威も地に落ちたも同然です。
加戸前愛媛県知事、和泉総理補佐官、その他の政府側の参考人太々しさは目に余ります。