真珠湾への慰霊
- 2016年12月09日
安倍晋三がハワイ・オアフ島を訪ねて、真珠湾攻撃での犠牲者に慰霊の意を表す事が発表され、訪問によって未来に向けた不戦の誓いを示すと共に「日米の和解の価値を発進する機会にもしたい」と述べました。
慰霊に訪れること自体に異論は有りません。
しかし、各マスコミは、「歴史的和解へ」との記事を掲載していますが、日本と米国は未だ和解をしていないのでしょうか、そして、真珠湾訪問が和解の端緒となると位置づけられているのでしょうか。
75年前、日本が米国に宣戦布告することなく真珠湾を攻撃をして第二次世界大戦が勃発しましたが、その後、日本は敗戦し、米国の占領下ポツダム宣言を受諾しました。
その後の日本は米国の同盟国となり、日米関係は戦争を乗り越えた関係となって経済発展を遂げてきました。
今回使われている「和解」とは、一体何についての和解なのか?安倍晋三自身が「日米同盟は強固で揺るぎない」と言っていましたが、本当は違うのか。まったく判りません。 評論家、ノンフィクション作家の保阪正康氏はかつて、「安倍さんの本質は歴史修正主義的体質です。あの戦争は聖戦であり、侵略戦争ではないと堅く信じている。今の日本は権力と歴史修正主義が一体化するという、歪な形になっています」「米国の共和党の面々は、侵略に定義がないというのなら、真珠湾について説明してもらおうじゃないかと憤ったそうです。」と語っていました。
中国では、「真珠湾に慰霊に行くならば、まず、中国の南京に来るべきだ」と非難しています。
場当たり的なパフォーマンスを繰り返す安倍晋三に、国際的な信用は全く無くなったと思います。