石破氏の変節(ブログ3703)
- 2024年10月01日
自民党石破総裁に期待していた国民は、早くも裏切られることになりました。
総裁選挙中やそれ以前から石破氏が主張していたことを、ことごとく修正しなければならなくなりました。自民党という大きなモンスターの中では「蟷螂の斧(とうろうのおの)」でしかなかったのかとさえ思います。
「本会議は基本一方通行。本当のやりとりは予算委員会だ」、「国民に判断材料を提供するのは新しい首相の責任だ」、「すぐに解散するとは言わない」、「解散は、政権の延命や今なら勝てるという党利党略目的で行われるものでは無い」などなど、これまでの総理総裁とは違った政治の基本を主張してきたはずが、総裁選挙で支援をお願いした事もあってか、石破氏周辺のいわゆる古い自民党体質の方々からの助言? いやいや圧力が相当に強かったのでしょう。
スタートからこのようなことでは、「傀儡政治」そのものと言うことになり、国民が石破氏に期待する自民党の改革は、無くなったも同然です。
自民党内部も、来年夏の参議院選挙までの短命政権を望んでいるのでしょうから、党内改革などさせないうちに、石破氏に代わる新たな総裁を立てるでは無いかと思います。
そうなると、石破氏は何を残すかと言うことになります。
今回の閣僚の顔ぶれを見れば「国防族(軍事オタク))が複数人配置されています。
石破氏の持論である「アジア版NATO」、「米英との対等な軍事的な立場」などを進め、せめてもの足跡を残す事に専念するかもしれません。
10月10日からラオスで開催されるASEANでは、個別の首脳会議が検討されているでしょうから、当然のことのように各国首脳は「アジア版NATO」の考え方を石破氏に問うことにもなるだろうと思います。
しかし、米国はそのことを望んではおらず、ましてや大統領選挙は11月5日、新大統領の就任は来年の1月となりますから、これまでの日米関係でいけば最初に宗主国の米国にお伺いを立てなければなりません。
まさしく内憂外患をどのように乗り越えるのでしょうか。
そして、国民も素直に石破氏の手腕を見ているわけにはいきません。それは、石破氏の支持率調査にも現れるでしょう。
これまで国民に人気があったのは事実ですが、それは、旧来の自民党とは違った主張をしてきたからであり、裏金問題や旧統一教会問題等の政治不信を解消してくれると思ったからです。やっぱり、「看板を変えただけ」で何も代わらなければ国民への裏切りとなり、それは失望に変わります。