社会的包摂(ブログ3129)
- 2023年02月05日
同性婚の法制化について、立憲民主党の西村智奈美代表代行が質問しましたが、岸田氏は「極めて慎重に検討すべき課題だ」、「制度を改正すると、家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」と答弁しました。
この方には、今の社会がどのように写っているのでしょう。
多様性を認め合おうというのは、今の社会の要請ではないのでしょうか。
岸田氏は、その要請を忌避し、社会は変わるべきではないと言っています。
国が法改正を行わないことから、各自治体では「パートナーシップ条例」を制定し、同性カップルなどに条例の範囲内で可能な、最大限の配慮を行うようにしています。
主要7ヶ国(G7)の中で、同性婚を認めていないのは日本だけですし、アジアでは台湾も法的に認めていますが、同性婚を認めている国々は、家族観や価値観が大きく変化し社会が変わってしまったのでしょうか。
伝統的な家族観に囚われ、思考が停止しているのは、旧統一教会から洗脳されている自民党内の保守系と自認している一部の方々だけなのでは・・・・・。
同性婚や選択的夫婦別姓についても、岸田氏は、「木を見て森を見ない」狭い視野の持ち主であると言うことに尽きるでしょう。
いや、前述の発言は、その自称・保守系の顔色を伺わなければ政権を維持出来ないと思って疑わない、小心者の証左なのでは。
こんなことでは、自民党内の女性議員は増えるはずもなく、女性総理の誕生も難しく、ましてや弱者やLGBTQ・外国人などを社会的に包摂する(ソーシャル・インクルージョン)ことなど望むべくもありません。
日本は社会の変化に対応できない政党と、その目を気にして自分の地位に汲々としているリーダーが船頭となっているのです。
昨日は、荒井秘書官が問題発言をしました。
この秘書官は、首相の発言原稿を起草するスピーチライターの仕事もしておりますから、首相と以心伝心ということになるでしょう。
荒井氏を更迭するほどの問題であると認識しているならば、国民へのメッセージはハッキリしています。
5月に開催される「G7サミット」前までに国民のマスクをはずそうとすることより、世界基準である同性婚や選択的夫婦別姓を法的に整備して、先進国と肩を並べる意外にありません。