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社外取締役派遣中止

  • 2016年03月21日

 北海道庁が、JR北海道へ派遣をしていた「社外取締役」を3月末で取りやめることにしたようです。

 この社外取締役の派遣は、度重なる事故やそれに関わる不祥事において地に落ちたJR北海道の信頼を回復し、赤字体質となっている経営の刷新、再建の一環に関わり、関係の深い北海道との連携を強め、乗客の確保や、国の支援の強化、いわゆる行政と政治の関わりを強めて、体質を強化することと、ローカル線を含む公共交通の維持を目的とするものでしたが、JRとの連携は思っていたように進まなかったようです。

 道議会においても、社外取締役の効果について質問をしましたが、その時から取り立てての効果はなかったですし、JR北海道の安全対策については、知事が「JR北海道再生推進会議」の委員として参画していることから、社外取締役を派遣する必要性はないのではと思っての質問でした。

 今回の派遣中止は、これまでの質問を肯定するような内容であり、逆に言えば知事が「必要だ」と主張していたことが、そうでは無かったと言うことになります。

 意味の無い派遣、そして、派遣中止の理由として「知事が所属する再生推進会議で意見反映が出来るから」とするのは、まさに自らの矛盾を露呈しているようなものです。

 無意味な派遣でありながら、道議会の意見を無視して派遣を続けてきたことは大きな失態であり、議会として問題にしなければならない事項です。


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