福祉施設での虐待（ブログ３０７７）
- 2022年12月15日
道内の福祉施設で入所者への虐待行為が相次いでいます。
昨日の保健福祉委員会では、このことを受けて各委員から集中し、道は道内施設を対象に実態調査を行うこととしました。
問題の施設は西興部村の社会福祉法人「にしおこっぺ福祉会」が運営する特別養護老人ホーム「にしおこっぺ興楽園」と、障害者支援施設「清流の里」、その他にも白老町立介護老人福祉施設でも虐待行為が行われて事が判明しています。
無論、虐待を行った職員には弁解の余地がありませんが、その職員達も当初は高齢者福祉への高い気持ちを持って業務に精励したいたものと思います。
それが、いつの間にか虐待に手を染める。高齢者施設や障害者施設に入所者は、職員の話す言葉を十分に理解できないことや、自分の行動を抑制する事が困難なばあい、思い通りにならない身体など、何かしらの問題を抱えている方々が多く入所しています。
介護する職員の皆さんが精一杯の奉仕の心で仕事をしていても、入所者に対する職員数が不足していることや、そのことも含めて夜勤のローテーションが過密となるなどの職場環境がストレスとなり、立場の弱い入所者に向かっていったのかも知れません。
また、４Ｋや５Ｋと言われながら賃金が低く抑えられていることへの不満も心に染みつき、介護の手を抜く事が日常だったのかも知れません。
いずれにしても、実態調査で各施設内の影の部分が明らかになるものと思いますが、その事が引き起こされた根本の原因にも目を向けなければ、本当の改善には向かわないのでは無いかと思います。
