私が国家
- 2019年03月03日
2月28日の予算委員会集中審議の場において、立憲民主党の長妻彰議員が「(統計不正は)扱いによって国家の危機となりかねないという認識はあるのか」と問いただし、安倍晋三氏が原稿を棒読みし長々と時間を費やしたことから、長すぎると指摘すると「長妻議員は国家の危機かどうか(と聞いた)。私が国家ですよ。総理大臣に国家の危機という重大な発言を求めているわけですから、チャンと説明するのが当然ではないでしょうか。」と話しました。
普段から思っているからこそ口に出たのではないかと思いますが、「私が国家だ。」、何という思い上がりでしょう。
安倍晋三氏は、過去にも「私は森羅万象全てを担当する」とも発言しましたし、その前にも「議会について、私は立法府の長である」とも発言しました。
まずは、「議会について、私は立法府の長である」ですが、憲法では総理大臣を行政府の長であることを認めていますが、立法府の長とは認めていません。
立法府である「国会」が自らのコントロール下にあると認識している傲慢さはどこから来るのでしょう。
次に、「私は森羅万象全てを担当する」という発言ですが、広辞苑には森羅万象を「宇宙間に存在する数限りない一切のものごと」という意が書かれています。
すなわち自らを「全知全能の神」と思っているということです。品性や知性を疑うというレベルを超越し、精神的な欠陥が有るとしか思えません。
そして今回の「私が国家」発言です。
「私が日本そのものであり、日本が私そのものである」とする独裁思想には、ヒットラーを彷彿させるものを感じます。
これらを聞いている与党の議員達は何も感じないのでしょうか、だとすれば安倍晋三氏に対して精神がマヒしていると思われてもしかたがないと思います。