空疎なやりとり(ブログ3615)
- 2024年06月25日
先日、私の親しい方数人が函館から札幌に会議で訪れ、空いた時間を利用して道議会本会議を傍聴してくれました。
本会議では、ちょうど私たちの会派の代表格質問が行われていたようです。
傍聴をした一人がら終了後にメールで感想を送付してくれました。このAさんは、函館市の管理職を退職し、函館市議会での質疑も実際に経験された方ですが、「道政に対する知事の認識や今後の施策について問うているにも関わらず、知事の答弁は、市町村と連携しますとか国に要請しますなど、全く具体性が無く、一緒に傍聴していた仲間は、みな途中で居なくなりました。」と言う感想を送ってくれました。
今日も6人の議員が各般の道政について知事の考えを求めましたが、ほぼ全ての答弁は、質問内容を肯定しながらも言質を与えたくないのか、質問には直接答えない、質問者にとっては的外れの答弁に終始しています。
今日の一般質問で最後の質問者が、北海道農業の問題について知事としての認識を問いましたが、答弁は「国に要請します。」これには、与野党問わずヤジと失笑が議場に溢れました。
道議会の本会議一般質問は、本質問20分、再質問10分、再々質問5分の3回だけで、それ以上の追求が出来ません。
それを良いことと思っているのか、質問の内容に直接触れずにかわし続ければ3回で終わるという対応を続けています。
この空疎なやりとりに対して、私は道議会議員になったときから議会改革として、持ち時間は合計35分でかまわないから、その範囲内で制限を儲けずに何度も質問をし、お互いの考え方を深掘りする「1問1答制」の導入を、会派を通じて議会運営委員会で協議をして欲しいことを求めていますが、自民党が「必要性が無い」とはねつけ、未だに実現していません。
鈴木知事は、その容姿からか高い支持率を誇っていますが、知事としての本質は、本会議を見れば明らかです。是非、多くの道民が本会議場に足を運ぶか、ネットでその模様を身近らの目で確認していただきたいと思います。