第2青函トンネル
- 2017年06月25日
第2青函トンネル構想について、経済界から少しずつ興味を示す動きが出てきたことが報道されています。
貨物と旅客を分けることにより、新幹線の高速化が実現し、トラック輸送の強化策としてカートレイン、送電の北・本連携線強化、ガスパイプライン敷設などに利用することによって、物流や経済活動、人の移動に資することになり、これまで「外地」と「内地」と言われてきた北海道と本州をまさに陸続きの一体化とすることが出来ます。
ご存じのように本州と四国は、兵庫県(神戸市)~徳島県(鳴門市)間、岡山県(倉敷市)~香川県(坂出市)間、広島県(尾道市)~愛媛県(今治市)間の合計3本の本四架橋が架けられ、瀬戸内海を挟み6県が連絡橋で結ばれています。
これまで、地元は函館では青函トンネル開通後、北海道と本州の最短距離(20km未満)である函館市戸井地区と青森県大間崎を結ぶ津軽海峡大橋(仮称)の構想が議論されてきました。
この構想は、当初積極的に検討されていましたが、世界的にも長大な吊り橋の構想であるため、強風・積雪・路面凍結、国際海峡である津軽海峡の激しい潮の流れと荒波、水深、パナマックスなどの航路確保など技術的な課題の他にも、建設費、維持管理費など経費が膨大となるために、最近ではこの構想の実現に向けた前向きな動きが停滞しています。
ここに来て、第2青函トンネル構想に火がつき始めたことは朗報であり、是非、経済界を中心に検討が進められ、国を動かして実現できることを願うばかりです。
ただ、もう少し欲を言えば、第2トンネルには一般車も通過出来るようにして欲しいと思います。
トンネル底部に送電線やガスパイプライン、中間部に貨物列車、上層部に自動車道としてくれれば、まさしく北海道と本州が陸続きになり、私たちも気軽に自家用車で本州と行き来が出来るようになる夢のトンネルと思います。