背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

笹の墓標展(ブログ3231)

  • 2023年05月28日

 1933頃、雨竜ダム工事には日本人数千人、朝鮮人約3,000人が従事しましたが、多くは拘禁労働を伴ういわゆる「タコ部屋」で、劣悪な労働を強いられ多くの労働者が犠牲になり、その多くは地元の真宗大谷派光顕寺の裏手にある笹藪に埋葬されました。

 埋葬は、火葬、土葬、半火葬(燃料が無く)などでしたが、多くは身寄りの無い無縁仏、と言うよりも遺族に遺骨や位牌を引き渡す事も無く放置されていましたが、たまたまこの寺を訪れた郷土史研究家が寺の裏戸に残されていた位牌80基余りを発見、その後、笹藪からも発見され、墓地を発掘して遺骨を遺族に返還する活動を始めました。

 当然、その多くは朝鮮人労働者であり、朝鮮総連の方々も中心的に祖国における遺族捜しを担っていただき、一部の遺骨は遺族の元に返還されました。

 その後、寺は老朽化して取り壊しが検討されましたが、歴史的な意味合いが深い事から「笹の墓標展示館」として開館し、現在も遺骨発掘に東アジアや世界中からの若者が集うようになったことから、「NPO法人:東アジア市民ネットワーク」を立ち上げ、今では、「東アジア共同ワークショップ」として、毎年この展示館に多くの老若男女が集い、発掘活動と平和のためのセッションなどが開催されています。

 この度、5月24日から28日まで函館の「街づくりセンター」でこの歴史を伝える「笹の墓標展」が開催されました。

 そのお手伝いをさせていただき、道南地域における鉄道や鉱山での朝鮮人強制労働者の実態を知ることが出来ましたし、講演会では改めて諸まり無い地区の雨竜ダム工事の実態や、東アジア共同ワークショップの活動を知ることも出来ました。

 今、老朽化した「笹の墓標展示館」の建て替えに向けて募金も募集しています。

 皆さんの浄財をお願いします。

郵便振替:口座番号02750ー3ー103422、口座名義 笹の墓標再生実行委員会です。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.