筋を通す(ブログ3071)
- 2022年12月09日
ケーブルテレビの時代劇チャンネルで、何と「次郎長三国志」を見てしまいました。
あの高橋英樹が清水次郎長役で、黒木瞳がその女房お蝶という配役です。
その他の脇役も懐かしい顔ばかり、物語は、清水の次郎長がお蝶の兄と兄弟分で、そこにしばらく居候を決めていましたが、近くの賭場で八百長を成敗したことから、そこの客だった「桶屋の三吾郎」が最初の子分となり、その男気の良さに、次々に子分が集まり・・・という物語ですが、その次郎長が生き様の背骨とするのが「筋を通す」です。
いくら理不尽な目に遭っても、次郎長の行動の根幹は「筋を通す」ことなのです。
かたぎ(素人衆)には手を出さず、義に厚く、情けに弱く、そして筋を通す。
さて、振り返って今の世の中を見てみると、真逆の世界となっています。
政治は国民に説明するという当たりまえの「筋を通さず」、司法は政治に忖度して義(道理)にかなった判決を出すことを渋り、行政は弱者のためにあることを忘れて情けを捨てる。いつの間にか、日本人の良い面であったこれらのことは、どこかの棚の上に置き去りにされてきたようです。
「次郎長三国志」、浪花節の世界かも知れませんが、立法・行政・司法に関わるそれぞれの方々が「筋を通す」ということを、改めて念頭に置いて仕事をされてはいかがでしょうか。