米国中間選挙の影響
- 2014年11月05日
米国の中間選挙において民主党が両院で過半数割れを起こしたことから、今後はオバマ大統領への求心力の低下、そして共和党の発言力が強まることが想定され、日米ともども保守系が台頭し、リベラル系の退潮が今後の政治動向に大きな影響を与えるのではないかと危惧します。
そのように考えると、オバマ大統領が進めてきたTPPもこの中間選挙の影響を受けるのではということも興味のあるところで、これまで共和党は、TPPに対するオバマ大統領のスタンスを生ぬるいと評価していましたから、共和党がより強硬な交渉スタンスをオバマ大統領に求め、議会勢力の影響を無視できなくなれば、日本が求める農林水産の重要項目の維持や、様々な項目について交渉が暗礁に盛り上げ、日本はなかなか合意が出来ないという「どつぼにはまる」可能性も期待できるのでは思います。
そのことが交渉決裂に向かうのか、日本にとって不利な内容を飲まざるを得なくなるのか、アベシンの米国重視政策の行方が心配になります。