米朝首脳会談
- 2019年03月02日
米朝首脳会談が何の成果も挙げずに物別れとなってしまいました。
米国は、最初に北朝鮮が全面非核化のロードマップを示し、着実に実行し、IAEAの査察を行って確認した後に経済制裁を解除するという姿勢でしたが、それを金正恩委員長が認める事にはならないだろうと思うのは私一人ではないと思います。
先に丸裸になってしまっては、交渉にはなりません。
従って行動:行動が必要であることは当然のことだと思います。
今回の問題について各社の報道では、米国は寧辺以外の核施設の全面廃棄を求め、北朝鮮は寧辺の核施設廃棄とそれに伴う全面的な経済制裁の解除を求めたとしていますが、時間が経つとそうではないニュースが散見されます。
米国は、交渉が進んでいく過程でボルトン氏が核の全面廃棄だけではなく、生物・化学兵器についても廃棄を求めたことがニューズウェークで報道され、一方、北朝鮮は全面的な経済制裁の解除ではなく国連にもお願いしている人道的な支援として「市民経済と市民生活を阻害する特定5項目」だけの一部解除を求めたとの報道も有ります。
まずは100:0を実現してからでなければというのは、相手の神経を逆撫でするだけで交渉とは言えません。
米国には相手の立場も斟酌し、お互いに歩み寄るという交渉を進めて欲しいと思います。