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精神分裂的発言

  • 2017年06月26日

 倍晋三が神戸市での講演会を行ったようで、そのことが報道されていました。

 テレビの画面では、後ろのパネルに主催者のパネルが張られていましたが、それを見ると「産経新聞・正論」など、安倍シンパの新聞と、俗にいう保守系の雑誌という「お仲間達」の講演会だったことが伺われますが、その中で、「憲法改正に関わる自民党案を臨時国会開催中にも提出したい」という拙速な考え方を披瀝しました。

 自民党の安岡憲法改正推進本部長でさえも、「急いで改正する必要性は感じられない」と話していましたから、現憲法に対して改正が急がれるのではなく、あくまでも自分の手で改正したいという個人的な思いだけで言葉を発したのだと思います。

 憲法改正については、また、いつか触れることにしますが、もう一つ、とんでもないことを話しました。

 それは、加計学園問題の獣医学部新設に関わって、「今治市に限定する必要は無い。日本獣医師会の要望も踏まえ1校に限定して認めたが、中途半端な妥協が結果として国民的な疑念を招く一因となった。速やかに全国展開を目指したい。意欲有るところはどんどん新設を認める」とのこと。

 やっぱり、精神的におかしくなってきているのではないかと思わせる発言です。

 日本獣医師会が本当に獣医師が足りないからと新設を要望したのでしょうか?

 獣医師会は、「獣医師の重要が増える状況になく、家畜を診る獣医師の不足については仕事の環境や処遇が低いことが原因で、地方に獣医学部を新設し、入学定員を増やしても解決する問題ではない。」と見解を示しています。

 それにも関わらず、新設を望んだのは獣医師会であって、それを52年ぶりに岩盤ドリルで穴を明けた理由にしています。

 さらに、政府が根拠にしていたのが地域偏在でしたが、北海道を例にすると北海道には3つの獣医師養成学校が有りますが、昨年では54人の採用予定に対し、採用されたのは4人に止まっており、文科省は地元の獣医学部を卒業しても地元に残るのは2割未満だと公表しています。

 獣医師会も需要は増えないと言い、文科省も卒業しても地元に獣医として残る割合が少ないと認めており、これまで政府の言ってきたことと現実との辻褄が合いません。

 また、安倍晋三はやけくそみたいに「意欲のあるところはどんどん新設を認める」と言うのであれば、京都産業大学の獣医学部新設も早急に認めなければなりません。

 これまでの見解と、全く正反対の話をされたのですから、矛盾もいいところです。

 精神分裂でも無ければ、これまでの説明とどのように整合性があるのか、国会で説明すべきです。


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