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糸のちぎれた凧

  • 2020年08月11日

 日本世論調査会が実施した全国郵送世論調査で、20年度末までに旅行(帰省や海外旅行を含む)をしたいと思わないと回答したのが55%にも上っていることが判りました。

 その理由として、新型コロナウィルス感染予防のためと答えたのが62%、新型コロナウィルスの影響で収入が減り、金銭的に余裕が無いというのが11%で、政府が行う観光事業支援の「GO TOトラベル」は、利用者に経済的な支援をするだけでは、旅をする機運が盛り上がらないことを示す結果であると分析しました。

 これまで、災害被災地への支援策として同種の取り組みをした時は、発売当日に完売してしまうほどの人気があったものですが、今はそのような災害後の経済対策と全く違い、目に見えず、感染力が強く、命まで奪ってしまうウィルスという菌が蔓延しているという状況下です。

 自分や家族の感染は避けたい、知らないうちに保菌者となっているかも知れず、人に感染させたくない、つまり、旅に出るというマインドがまったく湧かない時期のGO TOトラベルです。

 新聞には毎日のように旅行社やホテル・旅館の広告が掲載されていますが、これは、7月22日に前倒しして実施してもだまだ売れていないことを表しています。

 政府がいくらGO TOと旅を促しても、一方で、各知事は自粛を要請しています。

 ゴーなのかステイなのか、この国のリーダー達は「糸のちぎれた凧」のように、「風の吹くまま気の向くまま」で、責任も無く国民を翻弄しています。


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