組合員は見ている
- 2022年03月21日
今日は彼岸の中日。札幌の居るので墓参りは帰函してからになります。
さて、先般の日刊ゲンダイに<今度は麻生副総裁と酒宴 完全に取り込まれたか 連合芳野友子会長に疑問の声>と題する記事が掲載されていました。
連合芳野友子会長は昨年秋に就任しましたが、早速、衆議院選挙の野党共闘にいちゃもんを付け、「立憲民主党が共産党と選挙協力をしたことによって組合員の票の行き場が無くなった。」、「共産党との関係を整理しなければ今夏の参議院選挙には立憲民主党を支援することはできない。」、「参議院選挙は立憲民主党も国民民主党も支援せず、人物本位で応援する。」など、かまびすしく政治に対して発言していますが、労働運動や賃上げについてオフィシャルに取り上げられた事を、私は知りません。
話題になっていることは、2月に小渕優子自民党組織委員長と会食したかと思えば、今度は麻生副総裁との宴席という、これまでの常識とは一線を画する行動ばかりです。
この方は何か勘違いをしているのでは無いでしょうか。
自分がなぜその地位にいるのか、組合員は自分に何を求めているのか、20年以上労働者の賃金が据え置かれていることや、非正規労働者が4割を超える現状をどのように改善するのか、働き方改革は遅々として進まず、過労が横行していることにどうやって楔を打ち込むのか、雇用や賃金の男女間格差をどう解消していくのか、減少を続ける組合員の組織化をどのように進めていくのか、会長としてリーダーシップを発揮してやらなければならないことは山積しています。にも関わらずです。
自民党への接近が連合にとって何か得るものがあるのでしょうか。
目的も戦術も無く、ただ、政権与党の重鎮にすり寄るだけでは全く能がありません。
そして確実に相手の土俵の上に引っ張り出される事になります。
芳野会長は単なるミーハーなのか、それとも純粋な『労働貴族』なのか。
芳野会長の存在が連合にとって、今後の大きな分岐点となる事だけは確かなようです。