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組織委会長の後任人事

  • 2021年02月13日

 森氏が辞任し、川淵氏が辞退した後の大会組織委員会の会長に誰が就任するのか、内外から注目されています。

 今まで、「組織委員会が決めること」と話していた菅氏が、森氏から川淵氏への禅定に異を唱え、「若い方か女性」と言い始め、加藤官房長官も「透明性のある決め方」と会長人事に介入をしています。

 このような政府の態度を大会組織委員会としては忖度せざるを得なくなり、誰を候補にするのか、どのような手続きで会長を選考すれば良いのかについて、水面下で政府側と協議をしなければならなくなってしまったと思います。

 しかし、この手法も密室ということになりますから、かなり隠密に事を運ばなくてはなりません。

 後任会長の人選を担う御手洗富士夫名誉会長と実質的な調整を担うはずの元大蔵官僚・武藤敏郎大会組織委事務総長は、検討委員会を設置するだけではなく、その検討委員会に数名の候補者を提案しなければならないでしょうし、そこには政府の意向が反映されるのではないかと思います。

 武藤氏は、「オリ・パラに何らかの経験があること。そしてジェンダー平等やダイバシティー(多様性)などについて認識の高い方。性別は議論しない。」としました。

 大方の意見が一致すると思われるのは、五輪担当相の橋本聖子参議院議員ではないかと言われています。

 橋下氏は、ご存じのように冬期(スピードスケート)・夏期(自転車競技)双方のオリンピックを経験し、政治家として女性活躍担当相・男女共同参画担当内閣特命相を歴任していますので、条件は満たしています。

 他に有森裕子氏も有力で、バルセロナで銀、アトランタで銅メダルに輝いた実績を有し、日本陸上競技連携と日本プロサッカーリーグの理事を務める傍ら、対人地雷被災者救済に関わるNPO法人の設立に尽力し、様々な国際的な表彰を受けている他、2008年には国際スペシャルオリンピック(知的発達障害のある人の自立や社会参加を目的として、日常的なスポーツプログラムや成果発表の場としての競技会を提供する国際的なスポーツ組織)の日本組織である「公益財団法人スペシャルオリンピック日本」の理事長に就任し、精力的に活動をしています。

 仮に、橋本氏となると、オリンピック憲章の政治的中立性から参議院議員を辞職しなければならないかも知れませんから、本人とすれば、ただ1回のオリンピックのために国会議員を辞することに何のメリットも無いはずです。

 また、北海道の政治図からすれば、橋本氏は吉川貴盛元農水相の汚職事件後、産みの苦しみの末、渦中の栗を拾い自民党道連の会長に就任したばかりですから、もし辞職となれば、自民党道連はまた会長を選考し直さなければなりません。

 さて、大会組織委員会会長の人選はどのようになるでしょうか。

 国内にも世界にも「なるほど」と思っていただくためには残された時間はあまりありません。


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