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組織委会長決定

  • 2021年02月18日

 大会組織委員会の会長が決まりました。

 私は有森裕子氏がいいのではないかと思っていましたが、結局は露骨な政権の介入があり、菅氏の意中であった橋本聖子五輪相が会長に選ばれました。

 「透明性のある選考を」などと言われていましたが、結果は密室の中の話し合いで、本命と言われていた通りの決定となりました。

 自民党の政治家で現職の大臣が選ばれましたが、五輪憲章にもある政治的中立性から言えば、政治家が就任することに違和感を覚えますが、本来、憲章を守らなければならない立場のIOCバッハ会長までが容認してしまったことに、IOC組織自体が抱える問題の根深さが窺えます。

 さて、橋本氏はこのまま自民党に籍を残すことになるのでしょうか。

 少なくても自民党を離党して無所属にならなければ、最低限の中立性さえ唾棄してしまう事になります。他の国から見れば、日本の政治システムなど理解の外にあるわけですから、余計分かりづらいでしょう。

 いずれにしても、選考過程を考慮すると橋本氏には五輪を実施するという判断しか残されていないことになります。

 医療従事者から国内のワクチン接種が始まった一方、各自治体からは年内には完了しないという見通しも出されています。

 さらに、多くの課題が山積されているにも関わらず、五輪とコロナの関係は、何も解決していません。森前会長のように「神頼み」という事にもならないでしょう。


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