統合作戦司令部(ブログ3541)
- 2024年04月12日
岸田氏が、ご主人である米国大統領バイデン氏に招かれ、国賓待遇で訪米しました。
国賓待遇に有頂天になっている岸田氏を見ると、まさしく滑稽感が溢れていました。
ご主人様は、この可愛い「しもべ」が喜々としてお土産を携え、すり寄ってくるのを「愛いやつよのう」と、にんまりしていることでしょう。
今回の手土産は、日米軍事同盟の強固・一体化を推し進める「統合作戦司令部」。自衛隊と米軍の作戦に関わる指揮系統を統制して運用するというものです。
5月に開催される外務・防衛担当閣僚の日米安全保障協議委員会(2+2)において、具体的な議論を進めることになりました。これによって、日米の作戦遂行能力はシームレス(切れ目・境目のない)な状況となり、米軍の中に自衛隊がしっかりと取り込まれていく下地が整ったことになります。
さらに、米・英・豪の安保枠組み「AUKUS(オーカス)」における最先端技術分野での協力で、原子力潜水艦の建造、日・米・豪によるAI兵器・極超音速兵器・無人兵器も含めてのミサイルネットワークの構築が視野に入りますし、これにフィリピンとインドが加わることでアジア・インド洋のラインが強固になり、アジア太平洋を任務とする米国第7艦隊の負担も軽くなります。
一方、武器輸出や共同開発でNATOとの距離も極めて縮まり、限りなく加盟へと突き進んでいくようにも思われます。
岸田氏は米国上下両院の演説で「日本はこれまで、米国の強力なパートナーだったが、これからは米国と供にある。日米は、世界の平和と繁栄への責任を担っている。」と発言しました。
これは、日本が米国の同盟国の一つではなく、米国と一体なのだという事を宣言したことになります。つまり、米国が遂行する世界戦略に積極的に関与すること、米国の要望には有無を言わず追随すると言うことではないでしょうか。
国会の議論も得ず、国民への説明も蔑ろにして、アジアに存在する米国51番目の州になる事ということと同意の発言をしたのです。日本は、戦後の80年を捨てたことになります。