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統合型リゾート(IR)

  • 2014年08月06日

 道は、カジノを含む統合型リゾート(IR=Integrated Resort)の検討を始め、経済波及効果や社会的影響に関する調査を民間コンソーシアムに委託し、今年度中に基本方針を取りまとめることとしました。

 IRは、とりわけカジノが注目されがちですが、カジノはその中の一部でありますが、収入の大きな部分を担っている施設となっています。

 海外のIRとして有名なのが、ラズベカスであり、シンガポールにある三棟からなる高層ホテルの屋上にその三棟の上に乗る船のような形をしていることで有名な「マリーナ・ベイサンズ」、そして、ユニバーサルスタジオを中心としたアミューズメントを有する「リゾート・ワールド・セントーサ」などで、これが有名なIRとなっています。

 今回知事もわざわざ視察に行くのが「ワールド・リゾート・セントーサ」です。

 このIRは、コンベンション、ホテル、カジノ、レストラン、プール、フィットネス、リラクゼーション、アミューズメント、ショッピング、ショーや観劇といた機能が統合されているもので、ここで全てが完結するいわゆる囲い込み型のリゾート施設となっていますが、このような施設が北海道観光に必要なのか、はなはだ疑問です。

 北海道は、明瞭な四季、そして四季折々に美しい景観を堪能させてくれる広大な自然、新鮮な食材に恵まれた安心で美味しく豊かな食、各地にある秘湯、独自の文化などが観光の売りだったのではないか、そして、道内各地を周遊するのが魅力であり、囲い込み型のIRが果たして北海道観光に寄与することになるのでしょうか。

 今、小樽市、苫小牧市、釧路市がこのIRに手を挙げて独自の検討を進めていますが、これらの地域にシンガポールのような海岸リゾートは無く、また、検証すべきは大型テーマパークとして頓挫した「グリュック王国」「カナディアンワールド」「ファンタジードーム」などではないかと思います。

 IRは、臨時国会でIR法が成立しますと大都市型と地方型の2カ所が選定されるようですが、まさか北海道が、地方型として規模が小さくし、カジノだけを導入するなんていうことにならないように(これはこれで大いに問題があると思います)。

 しかし、知事がシンガポールの「ワールド・リゾート・セントーサ」を視察する意義が本当に有るのか全く疑問です。


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