維新と新党大地
- 2020年11月03日
大阪市民が「大阪都構想」にノーを突きつけました。
2度目の敗退で、松井大阪市長は自らの任期終了後、政界から引退すると表明、吉村知事は「自分が知事である間は都構想に再チャレンジはしない」ことを明らかにしました。
大阪秋の陣は、自民党が中央と地元で割れてしまい、公明党は構想の中身より大阪における選挙区選挙を大事にしたために、創価学会員たちから一貫性の無い中央執行部にダメ出しがなされたようです。
何より、維新の会の「1丁目1番地」である政策が2回も拒否されたことは、維新の今後の政界での影響力低下が顕著になり、手痛い結果となることでしょう。
当初は市民の中でも賛成派がかなりリードしていましたから、松井市長も吉村知事も安穏としていたのかもしれませんが、そうは問屋が卸しませんでした。
自民党府本部が反対をしていても、菅氏の思惑は「ゆ党」である維新を引き込み、自民・公明+維新の連立を進め、盤石な政権と絶対多数による本格政権を手に入れ、安倍晋三氏が叶わなかった憲法改正を行うことで名を残すというシナリオを描いていたのかもしれません。
さて、北海道の国会議員にお一人だけ維新の会所属の議員がおります。
ご存じの通り新党大地代表の「鈴木宗男氏」です。
思い起こせば、鈴木氏は松山千春氏と共にこの北海道に地域政党「新党大地」を創設し、その代表として活動していましたが、紆余曲折を経ていつの間にか「自民党経由維新行き」という切符を手に入れたようで、その来歴は、選挙で当選するためであればどこの党(共産党は嫌いのようです)であろうが厭わないのではないかと思わせます。
維新の党所属の参議院議員でありながら、今でも新党・大地の代表でもあります。
今では中央政界まで手を広げた維新の党ですが、その出自は関西圏の地方政党である大阪維新の会で有ることは周知です。
鈴木氏は新党大地をどのように拡大するつもりなのでしょう。
新党大地の政策とは一体どのようなものか、と思い、ウィキペディアで検索してみました。そこには、基本理念と綱領が掲載されていますが、それだけでした。
ちょっと気になるのは、基本理念にも綱領にも「新自由主義との決別」とあります。
しかし、自ら身を置いている維新は、小さな政府、小さな行政を追及する、まさしく新自由主義を標榜する政党では無かったのでしょうか。
一貫性が・・・。