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総理が法である

  • 2017年06月27日

 改めて、この国の為政者は憲法も法律も守らない方なのだと思います。

 一番大きいのは「安全保障法制」、憲法9条違反であるとの多くの憲法学者の言葉には耳を貸さず、集団的自衛権行使まで可能にしたこと。

 また、南スーダンPKOでは、「PKO協力法」に定められた、PKO5原則を守ろうとせず、自衛隊が記録した現地の日報に「戦闘」と書かれていたことを、「衝突」とゴマカシました。

 そして、獣医学部新設に関わる「石破4条件」①既存獣医師養成ではない構想②ライフサイエンスなど獣医師が新たに対応すべき具体的な需要③既存の大学・学部では対応困難④近年の獣医師需要動向も考慮し、全国的見地から検討。

 と閣議決定をしたにも関わらず、今回の加計学園問題では全国的見地では無く「獣医師養成大学等の存在しない地域に限り」とし、さらに、「1校に限り」と諮問会議で決定。

 これは、内閣法第6条「内閣総理大臣は閣議にかけて決定した方針に基づいて、行政各部を指揮監督する」という規定に違反することになります。

 さらに、「国家戦略特区法」は、第1条の目的に「・・・産業の国際競争力を強化するとともに、国際的な経済活動の拠点を形成する事が重要であることに鑑み国家戦略特別区域に関し、規制改革その他の施策を総合的かつ集中的に推進するために必要な事項を定め・・・」とあります。

 なぜ、獣医師学部新設が国際的な経済活動拠点なのか、私には判りません。

 併せて、第5条1項「国家戦略特別区域基本方針を定めなければならない」ということに基づいて閣議で決定された基本方針『情報公開の徹底を図り、透明性を十分に確保する事』、『審議の内容及び資料は原則として公開する』という、内閣法に規定されている閣議決定の遵守をまったくと言っていいほど無視し、情報を隠蔽しています。

 さらに、さらに、野党は憲法53条にある国会議員の4分の1の要求をもって臨時国会の招集を求めましたが、臨時国会を開催しようともしません。

 「日本は法治国家である。」と豪語していたのは誰なのか。

 憲法を守らない総理が憲法改正とは?一体どんな意味があるのでしょう。

 「日本は総理が法である」と言った方が安倍晋三らしいのではないでしょうか。


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