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美瑛で伐採(ブログ3806)

  • 2025年01月16日

 美瑛の「セブンスターの木」は波打つ丘の上に立ち、他の白樺の並木とともに、名所となっています。

 周辺は「パッチワークの路」があり、その景観が美しくこれまでも美瑛の観光名所として有名でしたが、この場所にインバウンドの方々が押し寄せ、観光の車両だけではなく農業異様車両や地元の住民の通行の妨げにもなっていました。

 さらに、観光客が無断で畑に立ち入るなど、地元住民に悪影響を及ぼすまでになってきたこと、また、この並木が日陰を作り作物の生育にも影響を来していることから、美瑛町は伐採することとしました。 「セブンスターの木」は残しますが、並木を伐採。

 美瑛町の景観審議会は、「観光客や町内の写真家目線では伐採は残念なことと受け止められると思われますが、営農に支障がある等の理由は十分に理解できるため、伐採の代替えとしての考えられる方法が無いのであれば、伐採はやむを得ないと考える。」との結論に達したことが報道されました。このように、北海道の自然と原風景が観光客の身勝手さから失われていくことは地元の人間として悲しいことです。

 これまでも「哲学の木」も観光客問題で2016年に伐採された経緯もあり、「重要景観樹木」は常にオーバーツーリズム問題に晒されてきたようです。

 何処の観光地もそうですが、どちらかというとインバウンドの方々にはルールが浸透していなく、とにかく写真を撮ることが最優先となり、そこには、自分のことしか頭にないようです。

 私たちが外国に行った場合、特に相手国のマナーやルールは事前に頭の中にたたき込み、その上で旅行を楽しむという謙虚さがあるような気がしますが、このオーバーツーリズム問題は、今後も大きく尾を引く事になると思います。


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