老醜の引退(ブログ3524)
- 2024年03月26日
自民党の二階俊博元幹事長が、次期総選挙には出馬しないという宣言を行いました。
国民は、この不出馬宣言に「何を今更」としらけた気持ちを抱いたと思います。
先ずは、裏金問題での二階派の解散と、自ら幹事長時代に50億円もの政治資金を手にしながら、その使途については何も語らず「うやむや」のままで、いずれは自身にも火の粉が降り注ぐであろうと「逃げ」の一手を打ったこと。そして、このまま過ぎたとしても「85歳」という年齢は引き時ということ。
二階氏には長男と三男が政界に意欲を抱いています。一方、二階氏の選挙区に世耕参議が衆議に鞍替えを目論んでいましたが、今回の裏金問題で安倍派の世耕氏は衆議院転出が困難になり、10増10減となる和歌山新2区には3男を、また長男には、次期衆議院選挙で和歌山新1区に参議院議員の鶴保庸介氏が鞍替えをする事で、参議院和歌山選挙区を、と言うわけです。
どちらにしても、老醜をまき散らしている二階氏の時代は既に終焉を過ぎており、そこに居るだけで政界の厄介者でしかない二階氏。
不出馬の会見で、記者の質問にメモを見ながら素っ気なくボソボソ。
記者が、年齢制限の事を尋ねたら、ぶっきらぼうに「お前もその歳が来るんだよ。馬鹿野郎。」と言葉汚く答えました。その言葉が二階氏の本質そのものなのだろうと思いました。
その後の質問、すなわち裏金問題に入ると、全て自ら答えずに同じ派閥の林幹雄元幹事長代理に答えさせ、すぐに打ち切り。
自民党で、良い意味でも悪い意味でも我が世の春を満喫した政治家が消えることは、きっと日本のためにもなるでしょう。