膨らむ辺野古建設費
- 2019年02月18日
東京新聞によると、沖縄県辺野古基地建設に係わり、2014年度以降に発注した83件の工事や調査のうち、約7割にあたる58件で契約変更があり、この契約変更に伴い当初の契約額から総額で280億円も予算が膨らんでいる事が明らかになったとのことです。
主な契約変更は、
・埋め立て準備工事:警備業務まで追加発注し変更は10回。 59億円→139億円
・岸壁新設工事:本隊未着工に関わらず設計精査等11回。 157億円→217億円
・護岸新設工事: 〃 〃 7回。 141億円→186億円
・埋め立て工事:19年12月着手分、土砂の素材変更。 69億円→101億円
県が埋め立て工事を承認(元知事)してから5年以上経過し、これだけの設計精査や追加発注をしていながら、防衛局が県に示した実施設計は一部だけで、総事業費は3,500億円以上と示しているだけとなっています。
既に工事発注契約総額は1,400億円以上も超えているにも関わらずです。
さらに、マヨネーズ状軟弱地盤に6万本以上の砂杭を打つ等の追加工事が控え、その費用を換算すると2兆5,500億円以上の軽費とおよそ13年の工期がかかります。
当初から8倍以上という巨額なものとなってしまいましたが、国民にその説明はまったくありません。
そのように無理筋を通して行っている工事ですが、海兵隊は辺野古を望んでいません。
2700mの滑走路を所有する普天間からせいぜい1200mしかない辺野古では、同等の機能を発揮する事は出来ませんし、在沖海兵隊の位置づけが大きく変化しています。
安倍晋三氏や菅義偉氏が壊れたテープのように唱えている「唯一の方法」は既にかすんでいるのではないでしょうか。