自然災害と食料
- 2016年09月27日
北海道を襲った4つの台風により、農産物、水産施設など食料に関わる被害は、今まで北海道が経験したことの無いものでした。
北海道は、米はもちろん一大産地ですが、小麦、ジャガイモ、タマネギ、大豆、てん菜(砂糖の原料)、小豆は全国一の産地で有り、それらが大きなダメージを受け、国民の台所も品薄による高騰が続いています。
また、これも一大産地で有るホタテ、そして定置網も大きな被害を受けました。
食の王国である北海道が被災すると、日本にとっても大きな影響が出てきます。
さて、北海道はその他にも酪農に関わる生乳、バター、チーズ、畜産である肉牛、養豚、養鶏、養鹿などの生産、水産においても鮭、スケトウダラ、ホッケ、ホタテ、昆布の他にも多くの海産物が有ります。
北海道の食糧自給率は約200%、日本の食を支えていることは事実です。
政府はTPPに前のめりで、日本の食糧自給率が下がっても、災害で作物が取れなくても安い食料を輸入すれば良いとの考えのようですが、異常気象は、日本だけに限ったものではありません。
世界中のあちこちで洪水や干ばつが頻繁に起きており、その規模は日本の比ではありません。
食料安全保障、安全供給の観点を考えても、TPPはやっぱり受け入れられないのではないでしょうか。