自衛隊の情報漏洩(ブログ3088)
- 2022年12月26日
「特定秘密」が外部に漏れました。それも、自衛隊内部から自衛隊幹部OBに対して。
海上自衛隊の隊員が「元・海将OB」から依頼を現役1佐に伝え、その1佐が元海将に依頼があった内容を情報として伝えたもので、現在、仲介をした自衛隊員やその範囲を調べているようですが、このような関係は以前から行われていたようで、上意下達の組織が持つ宿命のような違法行為だと言えます。
海将と言えば、大戦時では「海軍大将」で、1佐は「大佐」という所でしょうか。
何れにしても海上自衛隊の高級幹部で、触れる情報も「機密」に属するものが多くあるものと推察できます。
OBは退職後、自衛隊関連の団体や企業に天下りするのが慣例だと思います。
以前の部下から団体や企業に有利な情報の提供を求めたのかは今後の捜査になりますが、詳細は国民には明らかにされないでしょう。
行政には、官僚が退職した場合、退職時に所属していた部に関係する企業などには一定の期間、天下りできない内規がありますが、国の機関にもそういう内規があるかどうかは判りませんが、自衛隊の情報は、外国に知られたら大きな影響が想定される非常に機密性のあるものが含まれています。
政府は、「特定秘密保護法」の対象を国民に向ける前に、自らの足下である国家公務員にこそ厳重に対処すべきでは無いでしょうか。