芳野会長の記者会見
- 2021年12月19日
連合の芳野会長が衆議院選挙の結果を総括し、「立憲民主党と市民連合、共産党との関係で、連合組合員の票の行き場が無くなったことが事実として有ったのではないか。」、「22年夏の参議院選挙に向け、立憲民主党の泉新執行部にも共産党との決別を求めて行く。」と記者会見で話しました。
選挙結果の総括は、総括する人や組織、地域によって違いがあり、必ずしも芳野会長の主張のようにひとくくりに出来る問題では無いと思います。
連合内のそれぞれの単産には、様々な主張や方針があるでしょう。そして、地域の連合にも労働者の地域性があります。
連合は労働者のナショナルセンターですから、様々な意見の違いを調整し、最大公約数となる方針を提示するべきではないでしょうか。
もちろん、その提示された方針を四角四面のように守る事が下部組織である都道府県連合や市町村連合の立場でもないでしょう。
基本を重視し、柔軟な対応を行う事もまた、芳野会長の言う民主的な組織運営では無いでしょうか。
いつの場合も、選挙での基本は自民党を中心とする政権を、民主的な政権に交代させることであり、そのためには今の選挙制度の中で小選挙区でいかにして私たちの支持する候補者を当選させるかであり、比例区では民主的勢力を拡大するために票を確保するかです。
日本の労働組織をリードする連合のトップであれば、視野狭窄のような視線では無く、大局的な視線で日本社会を俯瞰して欲しいと心から期待したいと思います。