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若さの台頭(ブログ2523)

  • 2024年03月25日

 相撲は好きな方で、見ることが出来る時は(ほぼ土日の5時過ぎ)ついついNHKの相撲中継にチャンネルを合わせてしまいます。

 今場所は、ちょんまげの「尊富士」と、ざんばらの「大の里」が土俵を沸かせてくれました。

 連日勝ち続ける二人を観戦していて、必ず番付上位の関取が「壁」となって厳しい世界である事を実力で示してくれるし、それが三役の役割だとも思っていましたが、残念ながら3役がだらしなさ過ぎました。中盤戦あたりから、上位が脱落し、一方、若い二人は勝ち星を積み上げています。

 この姿は、逆にこれからの相撲界の中心になるのは、この二人ではないかと思わせてくれ、どちらかというと中心力士が不在の中、ファンに新たな期待を抱かせてくれました。

 14日目は、朝乃山が尊富士を破りましたが、ここで、尊富士が足を痛め車椅子で土俵から控え室に向かい、そこから救急車で病院へ運ばれた情報が入りました。

 千秋楽は休場かとも思い残念な気持ちにもなりましたが、あに図らんや、まさしく不屈の精神で土俵に上がり、見事に新入幕・初優勝を手中に収めました。

 優勝インタビューでは、「不安に思っていたのは自分だけでは無く、ファンの方々も同じだったと思います。僕に出来る事は15日間出場し続けること。良い結果になってうれしい。」と語っていました。

 多分、足首を固定し、痛み止めも打っての土俵だったと思います。

 師匠の伊勢ヶ浜親方も「本人は、これでダメになっても出場したいと。止めた方も後悔しますし、止められた方も後悔しますよね。」と語っていました。「この一番に全てを賭ける。」まさしく乾坤一擲の勝負でした。

 来場所は、「尊富士」と、ライバルとなるであろう「大の里」の二人の活躍が楽しみですし、今場所で、確実に二人は存在感を示しましたからファンも増えることでしょう。そして、大相撲の底上げにも大きく寄与しました。二人の新星が着実に力を付けて、低迷している大相撲の大きな牽引力となる事を願っています。


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