苦しい言い訳
- 2021年03月14日
情けないですね。
高市早苗前総務相が、「会費は1万円払ったし、お土産も持参したから接待では無い。」とか言っていますが、一人あたり5万円の高額接待では半額にもなりませんし、何より言い訳が子供じみています。
さらに、「大臣も副大臣も通信事業の許認可に触接関わる事は無い。最終決済は局長だ。」と話すに至っては、大臣は必要ないと言っているにも等しい言葉です。
かなり慌てふためいていることが伺い知れます。
野田聖子自民党幹事長代行(元総務相)は「事業の話はしていないから接待では無い。」と言いますが、百歩譲って企業が接待の時に事業関連の事を話題にしなくても、企業側とすれば大臣や官僚が個別の企業の接待を受け、喜んで楽しい時間を過ごしていただいただけで、その目的は果たされた事になります。
今度会うときは、「いやいや先日はどうも」から会話が始まります。
接待で、より近い関係を作ることが最大の効果なのですから。
両者とも「差額は返したから問題は無い。」と話していますが、毒饅頭を食べた事実は残ります。相応しいかどうかはありますが、「無銭飲食をして、バレたら金を払うから罪は無い」というようなものでしょうか。
極めつけは、武田現総務相です。
「国民の疑念を抱くような会食や会合に応じたことは無い。」と自身の釈明をしていますが、それは「国民の疑念を抱かない会食や会合は行った。」と白状したようなものです。 その証拠に、会食があったかどうかは答えようとしません。
接待や会食の内容に疑念を抱くかどうかは国民が判断することであって、当事者が判断するものでは無いことをこの総務相は理解していません。というよりも、火の粉がかからないように口を閉ざしているだけです。
NTTが自民党の歴代総務大臣・副大臣・政務官の三役を接待してきたことを勘案すれば、昨年9月に就任した武田氏だけが接待を受けていないと言う例外はあり得ないし、仮にそうだとすれば、「礼を失している(?)」ことになりますから、武田総務相としてはプライドを傷つけられたことになります。NTTが通信を所管している総務相に対し、そんなけしからんことをする訳がありません。
当然、総務相経験者の菅氏もNTTの接待名簿に記載されているかもしれません。