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衆院補選5区の分析

  • 2016年05月07日

 5区の補選が終わり、新聞では「民進低迷、風吹かず」とか「野党共闘不発」などという見出しで、批判していますが、補選の分析をきちっとされた結論なのか、眉唾ものであるとしか思えません。

 ある新聞は、「池田氏の得票は、14年の衆議院選挙での旧民主党、共産党の候補が獲得した票の合計より約3,000票少なく、野党共闘の効果は無かった」と評していますが、14年の衆議院選挙は新党大地が旧民主党候補の支援を行いました。

 新党大地の5区での基礎票は推定約2万から2万5,000票とされています。

 前回の選挙は町村前衆議が約13万1,000票で、民主+大地・共産の合計票数は約12万6,000票でした。

 大地票を低く見積もって2万票とし、それが本当に和田氏陣営に流れたとすれば、大地票だけでも約4万票差となるはずですが、実際は、約1万2,000票の差でしかありませんでした。

 従って、与党の和田氏は大地の支持層を取り込めず、町村氏の時より約4,800票しか上積みしただけにすぎません。

 安倍晋三が参議院選挙への影響を危惧し、絶対負けられない選挙と位置づけ、鈴木宗男氏を首相官邸に招き、鈴木貴子氏を自民党に鞍替えさせる代わりに次期衆議院選挙で比例1位を確約する等と言われている内容で、新党大地に和田氏を推薦させ、さらに、安倍晋三が自ら地方議員に電話をし、与党の総力をつぎ込んで国会議員約280名が応援に入り、東京のゼネコンの経営者を引き連れ圧力をかける企業選挙を展開、創価学会にも借りを作って闘った選挙の結果です。

 一方野党共闘は、新党大地が抜けた分の約2万票を穴埋めし、今までにない広範な取り組みを行い、投票率がもう少し高ければ僅差で勝利を掴んだかも知れないというのが実態ではないでしょうか。

 ましてや、今回の選挙は弔い合戦であり、3月始め頃には10ポイント差で、自民圧勝とまで言われていました。

 さらに、無所属での立候補が故の不利な点もありました。( )内は公認候補。

 選挙事務所:1カ所(2カ所)、選挙カー:1台(2台)、ハガキ:3万5,000枚(5万5,000枚)、ビラ:7万枚(11万枚)、ポスター:掲示板のみ(掲示板+1,000枚)、政見放送:できない(テレビ・ラジオ2回ずつ) という大きなハンデです。

 しかし、それを跳ね返す野党と市民の共闘が無党派層の7割の共感を得る結果になったと思います。

 そして、この結果を全国に波及させるために、今、市民団体の皆さんと共に、野党統一候補擁立の活動を行っています。

 7月は国民から「安倍NO」を突きつける選挙にし、立憲政治を守り、憲法改定という「悪だくみ」を阻止する民意にしたいと思います。


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