衰えないしたたかさ
- 2009年02月15日
麻生総理の発言に小泉元総理が噛みついた。
今までの麻生発言に忸怩たるものを感じていたのかも知れないが、事、郵政民営化にイチャモンをつけられたのだから黙ってはいられなかったのだろう。
さらに、定額給付金についても衆議院の3分の2条項を使ってまで行うようなものではないとまで言い切ってしまった。
しかし、テレビカメラの前であれだけのことを発言しながら、翌日からロシア訪問で国内に居ないということはどういうことだろう。
すでに総理大臣ではない人物が、海外視察の日程を補正予算審議が終わってからに変えて何の不都合があるのだろうか。
言いたいことだけ言って後はバイバイ。
帰国は、国会で第2次補正予算の審議、まさしく3分の2での可決が終わったと思われる20日ということだ。
「自分は後から定額給付金に反対だったと言いたくないから、今から言っておく。」としながらも国外に居て、採決には加わらない。なんというしたたかさだろうか。
「私のいない間に決まった。私は反対と言っていた。」で通すつもりなのだろう。
一方、あの会合で小泉元総理の言葉を聞いた18名の行動はどうなるのだろうか。
たとえ造反しても、小泉氏は国内に居なかったので責任は問えない。
説得しようとする執行部も小泉氏と接触は持てない。
帰国後は全てが終わった後となるのか。
全て計算ずくのしたたかさは衰えていない。