裏金問題に味方か(ブログ3501)
- 2024年03月03日
竹中平蔵氏が、裏金問題に対し、「川の水が清すぎると魚は住まないのです。社会のリダンダンシー(最低限のものに対して、余裕や代替え性を用意しておくこと)の中で『そういうことは起こりうるな』と社会が許容度を持つべきだ」、「悪でも無い善でも無い。そんなグレーゾーンの部分については、ある程度許容することが健全な社会には必要です」と話しました。
私から言うと、この人こそが「善人づらをした悪人」だと思っています。
自ら、小渕内閣、森内閣、小泉内閣の経済・金融担当の閣僚を経験し、安倍政権では「産業競争力会議」の委員として様々な発言をしてきました。
何より彼の罪は、「非正規職員」、「派遣職員」というカテゴリーを作り上げ、それを実践、その結果、23年2月現在で非正規職員は管理職を除いた全労働者の37.2%にもなってしまいました。そのほとんどが時給であり、年収が200万円以下のワーキング・プアという状況に置かれています。つまり、格差社会を招いた元凶が竹中平蔵氏です。
自ら人材派遣企業の「パソナ」の最高経営責任者として「口入れ屋」の親分を任じ、政府の「成長戦略会議」の委員にも就任して「労働の自由化」、「多様な働き方」などと声高に話して、「労働の規制緩和」を政府に求め、これを実施させました。
これによってパソナは急速に成長、つまり我田引水を次から次に行って「政商」とまで呼ばれるようになった男です。
その竹中氏が「川の水は清すぎると魚は住まない」などと言い放ち、裏金行為をしている議員をかばい、問題を指摘する側を許容力が無いと批判するのを私は良しとしません。
ましてや、法治国家の立法府に身を置く国会議員が自ら法に背く行為をしていることを許容しなさいとは、開いた口が塞がりません。
またぞろ政権に寄り添い、何かを企んでいるのでしょうか。