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補正予算とは(ブログ3782)

  • 2024年12月22日

 17日に成立した総額13兆9,000億円の24年度の補正予算。

 補正予算とは、「予算作成後に生じた事由に基づき、特に緊要となった経費の支出等にに必要な予算の追加を行う場合等に限り、既定の予算を変更する補正予算を策定する。」とされています。

 今回の補正予算には、30基金に3兆4,574億円の予算が計上されています。

 基金とは、長期的な事業に必要となる前提で積み立てるもので、補正予算の定義である「特に緊要」という概念にはまったく当てはまらないものなのです。

 13兆9,000億円から3兆4,574億円を除すれば、ほぼ、今回の補正予算は約10兆円で済む事になります。

 この間の補正予算は、常にそれ以前より額を多くしなければいけないような「トラウマ」に落ちいっているように感じます。

 補正予算の多くは経済対策ですから、これまでの政権も、そして石破政権も「経済に力を入れている」という見栄みたいなことで、出来上がっているのでは無いでしょうか。

 2016年から2023年までの8年間の歳出追加額、つまり補正予算の総額は185兆5,169億円となっています。これを単純に年平均にすると、毎年約23兆2,000億円の追加補正を組んでいることになります。

 ちなみに、4年度に組まれた追加補正予算は18兆8,597億円ですが、このうち5年度に繰り越されたのが8兆6,221億円で、45.7%が年度内に必要が無かった追加補正予算だったという事になります。

 今回の補正予算も、13兆円9,000億円という額がありきの補正予算のような気がします。特に緊要な経費では無い基金に3兆4,574億円となっていますが、その上、次年度繰越金が相当額に上るのではないかと想定されます。

 中央政府が、このような調子ですから、地方政府すなわち各自治体も同じような補正予算を編成します。北海道も補正予算に基金分を計上したこともありました。

 今回の政府の補正予算に呼応した道の補正予算は、1月16日の道議会臨時会で提案される予定となっていますが、その補正予算に「基金」が含めれていないことを願うばかりです。


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