補正予算
- 2015年02月19日
国の補正予算に関連する道の補正予算が、明日、本会議冒頭に先議されます。
この補正予算は国の「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」として組まれたもので、総額約387億円で、そのうち、地方創生対策推進費として約23億円、地域消費喚起・生活支援対策推進費約64億円の合わせて約87億円となっています。
この内、地域消費喚起・生活支援対策推進費は、プレミアム商品券、旅行券の配布が目玉となっており、各自治体が取り組むこれらの施策に、道が上乗せすることにより、消費の喚起を即すというものです。
北海道は、全国各地で展開される北海道物産展やアンテナショップ「どさんこプラザ」、インターネットでの道内産品購入など北海道域外の方々への還元が16億円、プレミアム商品券、道民の道内観光、妊産婦や要介護者に対する5,000円の商品券配布など、北海道域内の道民への還元が48.4億円となっています。
税金を使っての消費喚起策ですが、プレミアム商品券や旅行券が全ての道民に還元されるわけではありません。
国民の税金を使う補正予算ですから不公平があってはならない取り組みが必要で、これまで平成11年に子育てや低所得高齢者層を対象にした「地域振興券」、平成21年には家計への緊急支援として全国民を対象にした「定額給付金」などが実施されましたが、どれも、一定の基準や全員という解りやすいものでした。
今回の補正予算は、どのように「ばらまかれるのか」。
申し込み?そして抽選?では、恩恵を受けることの出来ない国民に不満が起きてしまいます。
また、この種の施策が消費を喚起するとは考えにくいと思います。
プレミアム商品券で生活必需品を購入すれば、結果として消費は増えず、プレミアム分が留保に回るという議論はこれまでにも多く有り、この考え方の方が説得力が有るように思えます。
国が行う3回目のバラマキです。