複合被害への対処
- 2021年02月15日
13日午後11時8分、ベッドに入って少し立った時、緩やかにしかし感覚的には長い揺れを感じました。
震度2 くらいかなと思い、起きてテレビのスイッチを入れると緊急ニュースが流れ、各地の地震の状況が流れていました。
情報が手元に入ってくるには一定の時間がかかるのか、同じニュースを繰り返していましたから、テレビのスイッチを切り就寝、翌日になって大まかな状況が判りました。
夕方近くには、重軽傷者数や家屋の被害、土砂崩れなどの被害状況が徐々に明らかになりましたが、震源地がまたしても東北沖であったことが不安を増長しました。
10年前に未曾有の被害を受けて、復興の道半ばにある宮城県や福島県の住民の中には今回も避難所に避難されている方もおいででした。
避難所は、あの当時とは違い、世帯毎にテントのような囲いが間隔を空けて設置してありありプライバシーが守られていると思いましたが、これが被害が尋常ではなく多くの方が避難所に押しかけた場合はどうなるのかと思いました。
各地の防災訓練ではコロナ禍も想定した訓練が行われているようですが、今回の地震は、その事をより現実的に示唆したのではないかと思います。
10年前の地震規模を想定すると同時に、ウィルス感染がレベル4(今回の感染症で経験した最高レベル)の感染蔓延下の場合という複合的な事態を想定しなければならなくなったのです。
北海道はこの間の経験で、同一施設内でのクラスターに対して脆弱であること、医療機材不足や人的な医療体制が不十分であること地域間格差が大きいこと等が明らかになりました。
複合被害の避難時にはどのような対処が必要なのか、さらに、どのように人的配置をし、他都府県とどのような連携を構築していくのかは、まさしくこれからの課題となります。
さらに厄介なのは、北海道が積雪寒冷地であることです。
今年も各地で大雪になりましたが、その事も考慮しなければなりません。
これまで何度も繰り返されてきた泊原発防災訓練でも、積雪で道路の車線数が減少した場合の避難計画やスリップによる減速などの課題がクリアーされていません。
今は、行政もコロナ対策に翻弄されていますが、複合被害への対策は待ったなしの課題です。