覚書の再調整?
- 2021年08月01日
立憲民主党と国民民主党の選挙協力に関する「覚書」が、頓挫しているようです。
両党を支持する「連合」の要請で、取り交わした選挙協力の内容に国民民主党の内部から異論が吹き出し、国民民主の玉木代表が修文を求めたとのこと。
一度双方が確認した内容が、その後一方の都合だけで再協議を行うなど、およそ考えられません。
覚書を交わす前段で双方とも内部協議は整っていなければなりません。
これでは、覚書をまとめた国民民主の選対委員長は単なるメッセンジャーボーイとなってしまい、今後、どの党からも重要な話し合いの相手として認められなくなりますし、国民民主の党としての信頼が非常に低下する事になると思います。
併せて、調整を持ち込んだ連合の顔にも泥を塗ることになります。
立憲民主党と国民民主党はその生い立ちからも、なかなか相容れない難しさがあります。
いわゆる「近親憎悪」が激しく、これまでも連合が仲介しない限り同じテーブルに着くことなどは考えられませんでした。
今の政権に対する党の姿勢に大きな違いがあるのであれば、同じ野党といえども選挙協力は微妙ですし、党勢の拡大だけでは政権交代の大義は見えません。
今の国民民主には、足下の自党の議席だけなのでしょうか。
大きな目的のための大人の判断が求められます。