言論テロを認定
- 2017年05月24日
劇作家が「朝日新聞は言論テロ」とフェイスブックに投稿した記事に対し、安倍晋三が「いいね」と反応したとのこと。
まあ、よっぽど核心を突かれた記事が連日のように掲載され、とりわけ、加計学園に関わる「総理のご意向」とか「官邸の最高レベルから」などと書かれた文章を報道したことが、よっぽど腹に据えかねたのか、総理大臣が「言論テロ」に「いいね」とは。
時あたかも共謀罪が衆議院で強行可決され参議院の審議が始まろうとしています。
日本弁護士会や多くの言論界なども表現の自由が奪われると危惧している中、安倍晋三が新聞の報道を「言論テロ」と認めたことになります。
共謀罪が成立すると、安倍晋三がテロと認めれば、捜査が始まるどころか記事を書いた記者、デスク、報道局長、新聞社社長まで取り調べを受け、拘留され、裁判所まで社内および自宅まで含めた家宅捜査を許可しかねないということになります。
まさしく、安倍晋三の思惑通りに事が運び、新聞社は報道を自主規制し、あの全国紙のように政府の提灯記事のみを掲載し、事件が起ころうがその事件に政治家が関わろうが一切報道しなくなることになってしまうのではないかと危惧します。
今回、フェイスブックに「言論テロ」と掲載した劇作家は、「言論テロと言っていいんじゃないか。およそ『報道』ではないし、狂っている」と書き込んだそうですが、取材が適格に行われ、情報元が明らかになっているのであれば、『立派な報道』であり、隠された真実を知るきっかけを作ってくれた朝日新聞には感謝しなくてはならないと思います。