評判が悪い電気代補助(ブログ3618)
- 2024年06月28日
岸田氏が、電気代・ガス代の補助再開を打ち出しましたが、これが余り評判が良くありません。
先ずは、国民からすると、5月でこれまでの補助を打ち切ったのも岸田氏ですが、6月に入ってから猛暑が相次ぎ、7月も例年のような気温上昇が想定されるのに、この2ヶ月間への対処は考えてくれず、再開が8月~10月までの3ヶ月間としたことの根拠が理解できません。
事務手続き上、廃止から再開までに約1ヶ月が必要だから、今決めても8月再開が最短だと言うのであれば、5月で打ち切らずにそのまま継続すれば6・7・8月というまさしく真夏に補助がある事になりますから、エアコンも節電ばかりを気にせずに過ごせることになります。9月以降は、少しくらい残暑があっても秋に向かうことからしばらくは猶予も出来るでしょう。その間に冬に対する検討を行えば良いと思うのが普通です。
つまり、全くの「場当たり」的な方針で、「猛暑には間に合わない」補助であるにもかかわらず、「酷暑乗り切り緊急支援」などと言うこと自体、トンチンカンな対応だとの印象を与えるものです。
一方、霞ヶ関の官僚達は、「余りにも唐突すぎる。」、「準備に1ヶ月はかかる。」と批判的。この判断については経産省内だけではなく物価高騰対策を担う新藤義孝経産相にも全く相談が無いままに、官邸の一部だけで進められたとのこと。
自民党の政調内の会議でも、「エネルギー政策が行き当たりばったりでいいのか。」などの批判が続出したようです。
これまでもそうであったように、今回の意思決定もプロセスを踏む事無く決めたと言うことに、自民党内や閣僚からも孤立が深まっている事を物語っているのだと思います。