説明を尽くす?
- 2016年09月29日
今国会での一番の課題と言われているTPP。
今年の通常国会では、海苔弁と揶揄されていた黒塗りの資料が平然と提出され、情報は与党が握り、野党と国民には情報が知らされないという事実が浮き彫りとなりました。
参議院選挙が終わり、米国も大統領選挙が佳境を迎え、11月には新しい大統領が誕生しますが、二人の候補も国内向けにはTPP反対の意思を表明しています。
どちらが当選してもこの間のTPP反対は公約となり大統領を縛ることになりますが、様々な産業に存在する多国籍企業等にとって旨みがたっぷりのTPPをこのまま見過ごしにするとは思えず、新大統領を丸め込んで交渉を再開することもあり得ない事では無いと思います。
一方、安倍晋三は、米国が足踏みをしていることを不本意に思っているのか、その背中を押そうと何が何でもTPP交渉を国会で承認させるべく画策をしています。
日本が承認すれば、米国も早い段階、オバマ大統領が在任中(来年1月20日の新大統領就任前)の議会での承認に弾みがつくのではないかと、一生懸命に臨時国会での成立を求めることでしょう。
多くの国民や専門家が指摘し危惧をしているTPP、日本が完全に米国の収奪対象となってしまうTPP。
そして、この度、外務省が翻訳した資料に18カ所も誤訳があった事が発覚しました。
誤訳した資料で審議をしていたことさえ杜撰であること、さらに、未だに黒塗りの資料しか提出しない政府。
積極的な議論を望むならば、情報は透明性を持ち、情報を共有して行わなければなりません。
TPPについても「国民に説明を尽くす」としていましたが、納得できる説明が何もされていません。
安保法制と同様に安倍晋三がまたウソをついています。