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議連の体(てい)を成さず

  • 2018年12月02日

 道議会で議員提案しようとしていた「北海道受動喫煙防止条例(仮称)」が、いつの間にか道で条例案を作成することになってしまいました。

 先般、「北海道ガン対策・六位一体協議会(協議会)」の長瀬会長(北海道医師会会長)が道議会議長と高橋はるみ知事に条例の早期制定を求める要望書を提出しました。

 六位一体協議会のメンバーには、道議全員で構成する「ガン対策北海道議会議員の会(ガン議連)」も参加していることから、自分で自分に要望書を提出したことになります。

 議会としてこれほど恥ずかしいことはありません。

 協議会は、同じ協議会の構成員であるガン議連が議員提案による条例制定を行うことにに期待していましたが、期待に応えてもらえず、やむを得ずの行動だったと思います。

 一方、協議会という組織としては、要望書を提出する前に各構成団体に要望書提出に関わる会議を開催して了解を得ることが必要ではないかと思いますし、その一員であるガン議連は役員会を招集して会議の内容を了承しなければなりません。

 これは、組織運営の常識です。

 協議会がちゃんと手続きを踏んだのであれば、ガン議連の窓口が役員会開催を無視して勝手に了承したものとなります。

 従って、協議会が会議を招集することなく勝手に行ったのか、それとも相談があったにも関わらずガン議連の責任者が独断で了承したのか、明らかにしなければなりません。

 なぜなら、ガン議連は、協議会に参加し、その中で議員提案として「北海道受動喫煙防止条例(仮称)」を制定することを明らかにし、協議会主催の「ガンサミット」で条例の骨子案を報告、道民を巻き込んで受動喫煙防止を行うことを宣言したからのですから。

 また、ガン議連は、昨年の北海道議会第3回定例会において議連の総会を開催し、会長が、これまで各派で練り上げてきた条例案を白紙に戻し、自ら新たな条例案を提示して、次回12月に開催される北海道議会第4回定例会で条例案をまとめることを各会派に求めたにも関わらず、この1年間、会長はこの問題を取り上げることなく、今年の7月に行われた道議会定例会において、実効性の無い決議でお茶を濁しました。

 ガン議連は、条例を道に丸投げすることを決めてはおりません。

 勝手にそのような行為をするとは丁寧な手続きを無視したものであり、ナゼこのようなことになったのか道議会議員全員にきちっと説明するべきではないでしょうか。


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