負の大会となる
- 2021年03月28日
緊急事態宣言が解除されて1週間が経ちました。
25日からは121日間の聖火リレーも始まり、最終日の東京五輪の開会式に向けて国内をつなぐ事になります。
聖火リレーを始めたということから、東京都、五輪組織委員会、政府は五輪を開催するという意思表示を全世界に明らかにしたことになります。
国内においては、コロナに打ち勝つどころかワクチン接種もままならない実態にあり、8割を超える国民が中止や延期を求めているにも関わらず、一度走り出したら止まらない「政府のメンツ」という厄介なものに国民が巻き込まれて行きます。
主会場となる東京都は、この1週間をみても①最大確保病床の使用率②人口10万人当たりの療養者数③人口10万人当たりの新規感染者数④新規感染者数の前週比⑤感染経路の不明割合、全てに関しステージ3を越え、毎週その数字が増加しています。
既に15都府県が「まん防(蔓延防止等重点措置)」が不可避な状況となっており、大阪など地域によっては、「まん防」の摘要を国に要請することを知事が検討している所もあります。
北海道も、感染者数が増加に転じている札幌市など、知事が進める「新しい旅のスタイル」から当面除外されていますが、札幌市もご存じのように五輪の会場となっています。
大会は無観客となりそうですが、そんな大会に何の意義を見いだすのでしょうか。
観客もいない、欠場する国も出現するでしょう。祭典は祭典になり得ず、空虚なものとなるでしょう。
日本人として負の記憶に残るであろう大会を、本当に行うのでしょうか。