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財務省文書の不備(ブログ3891)

  • 2025年04月16日

 10日のブログでは、森友学園に関わる文書について改竄を命じられ、命を絶った赤木俊夫さんの妻の雅子さんが、当時の捜査で財務省が検察に提出した文書の開示を求めて訴訟を起こし、その結果、開示をするという判決が下り、石破氏が控訴をせずに勝訴が確定、文章の一部が開示された事に触れ、早急に文書全体を開示すべきという主張をしました。

 さて、その開示された文書ですが、時系列がバラバラに開示された事から、「文春」が時系列順に整理したところ、ほぼ時系列順に文書右上に記載されていた番号の46番から49番までの4つの文書が提出されていないことが分かったとのことです。

 文春オンラインでは、<2014年4月18日の文書の右上には手書きで「45」番と記されていましたが、そこから文書のない空白の期間が23日間続き、次の文書は5月12日で番号は「51」番、5月13日の文書は順番が遡って「50」番となっており、この間の「46番」から「49」番までの4つの文書が欠落している。

 この期間は、森友学園の籠池泰典理事長(当時)夫妻が安倍昭恵氏と共に問題の国有地の前でで撮った「スリーショット写真」を近畿財務局の担当者に示した「2014年4月28日」が含まれている。この後、財務局の対応が劇的に良くなったことから籠池氏は「神風が吹いた」と表現したが、この日の応接記録はこれまで公表されていないうえ、今回の開示文書にも無かった。 この期間に不自然な形で、4つの文書が欠落している事がわかったことで、意図的な抜き取りの疑いを指摘する声も出ている。

 これについて財務省は取材に対し、「捜査機関の活動内容に関わる事については、お答えを差し控えます。行政文書の開示に際しては、情報公開法等のルールに則って対応しています」という見解を示した。しかし、こちらが指摘した「番号の欠落」や「抜き取りの疑い」については、全くコメントもせず、否定もしなかった。

 開示請求した赤木雅子さんの弁護団は、番号が欠落している理由を説明するよう財務省に見解を求める事にしている。>と掲載しています。

 先ずは、この文書を開示したのは検察なのか財務省なのかが明らかではありませんが、弁護団が見解を求める相手を財務省としていることから、提出元は財務省ということでしょう。そして、文章を時系列、番号順にせず2,255枚の文書をバラバラにして開示したのは、せめてもの時間稼ぎなのか、全く幼稚で程度の低い抵抗としか思えません。

 また、欠落していた4つの文書の時期は、安倍昭恵氏が「とても良い土地ですから、前に進めて下さい」と発言し、夫人お付きの女性官僚が、財務省などへアプローチを行った時期と重なり、籠池夫妻と昭恵夫人の関係や財務省へ影響力を行使したことが記されていた事が推測されます。

 「私や昭恵が関係しているとしたら総理大臣も議員も辞める」と話していた方は既に「鬼籍」に入っていますし、昭恵夫人については、閣議で「総理夫人は公人では無い」と決定した方です。何で今さら忖度しなければならないのでしょうか。

 この問題について、当時追及していた野党は、国会で石破氏に対し、不足分の46番から49番までの4つの文書を開示するように追求すべきだと思います。


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