財政に無頓着(ブログ3307)
- 2023年08月12日
最近の鈴木知事の財政運営には、行政に関わる財政の有り様を逸脱しているのではないかという感があります。
就任してから4年半が過ぎますが、道の財政は全く好転をしていません。というよりも財政を立て直すという視点が全く無いように思えます。
「流行りの半纏」はすぐに着たがるという性格のようで、世の中が「脱炭素社会」となれば、すぐに「地球温暖化防止対策基金(旧統一教会ゼロカーボン北海道推進基金)」を創設。この基金は特定目的基金であり、使途目的が明らかで無ければなりません。しかし、財政調整基金25億円を含む100億円で創設した基金の使途は、今年度に19億円を風力発電を含む新エネ導入支援として支出を予定していますが、これは企業が新エネ導入関連の企画を申請し、その企画を道が審査して支援を決めるというもので、基金の創設が必要な施策か疑問が残りますし、残額の81億円は次年度以降、年度毎に何に使用するか検討するというものです。
先ほども触れましたが、この基金には「財政調整基金」を25億円も取り崩して繰り入れています。
財政調整基金とは、急な経済状況の変化や災害などで必要やむを得ない理由で財源不足が生じた場合に活用する基金です。
今後の支出目的も定かではなく、必要不可欠でも急施を要するものでも全くないゼロカーボン基金を、財政調整基金を取り崩してまで創設する意義が果たしてあるのでしょうか。
与党が指摘したように、一般会計でも差し支えのないものだと思いますし、私たちの会派も、基金をこのように政策財源として使用すると言うことは財政規律から問題があると指摘をしました。誰が考えても納得のいかない基金創設です。
そして、今度は同じような事を「観光振興税(宿泊税)」でも行おうとしています。
道の財政担当職員は知事に何も言えないのか、それとも道民から圧倒的な支持を受けた鈴木知事が、かなりのワンマンになってきている証しなのでしょうか。