赤旗のスクープ(ブログ3732)
- 2024年11月02日
さて、振り返れば、今回の衆議院選挙のきっかけとなったのは、昨年の「赤旗日曜版」がスクープした自民党派閥パーティのキックバック問題から始まりました。
そのスクープから、神戸大学の上脇博之教授がパーティー収入の政治資金収支報告書への不記載を調べ上げ、政治資金規正法違反の疑いで東京地検に刑事告発した事がきっかけとなり、岸田首相が総理総裁を辞任するという政局となり、引き継いだ石破総裁もまた「下手」を打ち、更に解散総選挙をあせり、選挙戦終盤には2,000万円の政治活動資金を提供も「しんぶん赤旗」のスクープで明らかになったことにより、議席を大きく減じる事になってしまい、自公連立でも過半数(233議席)を維持できない215議席という結果になってしまいました。
つまり、自民党1強の独断的な政治から今の自公過半数割れの状況に導いたのは、赤旗のスクープと言うことになります。
国内に多くの報道機関が有りながら、そして大手メディアと称される大新聞やテレビ局には多数の記者が在籍していながら、弱小新聞の赤旗の取材力に負けたという情けなさ。
いや、分かっていながら取材を潰した記者の上司がいたのか、はたまた政権に忖度してしまったのか、いやいや記者の問題意識の劣化か、それとも嗅覚が鈍ってしまったのか、原因は分かりませんが、日本のジャーナリズムの現状を憂いてしまいます。
それに引き換え、赤旗は、この間も政治や行政の様々な異臭を嗅ぎ分け地道な取材で腐敗や疑問を明らかにしてきました。
今回の自公過半数割れを実現した最大の功労者は、紛れもなく「赤旗」だったと思います。私は立憲民主党の党員ですが、大きな拍手を送りたいと思います。