背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

転換点となる今年

  • 2022年01月01日

 新年明けましておめでとうございます。

 毎年、新年にあたっての年頭の所感には、昨年起きた事、そして今年に期待することを書いてきましたが、今年は何となく期待することが少なく、逆に懸念することが多い様に感じています。

 年末から都市部を中心に感染が拡大し始めたオミクロン株が、今後どのように推移するのか、重症化の予防のために3回目のワクチン接種を国民は求めていますが、そのスケジュールも明らかにされていません。

 北京冬期五輪に向けて米中関係の溝が深くなり、米国の同盟国もその渦中に引きずり込まれ、中ソは連携を強めて対抗してくるでしょう。中ソと国境を接している日本は地政学上の地位を十分に考慮した対処をしなければなりませんが、政権与党の自民党には嫌中の方々が多く、そのことが大きな火種を触発しないように大局的な立場での言動を求めたいと思います。

 国内でも、民主的勢力がじりじりと後退をし始め、その機に専横的な勢力が幅をきかせるようなことがあれば、我が国の民主主義は瓦解し始めるかも知れません。

 第2、第3の自民党的な政党が夏の参議院選挙で力を付ければ、日本政治の分水嶺となる可能性が高く、大政翼賛会的政治体制への坂を下り始めます。

 日本の成長率はこの20年間で約4.6%と先進国で最低ラインとなり、その回復には相当の時間を要し、今年もこれまでのように国民所得は増加することが難しく、政府が分配に力を入れても所得格差はすぐには埋まらないでしょう。

 金があれば外国から何でも買えると自国の製造能力を放棄してきたことから、今では全ての製品と言っていい位に外国に依存してしまい、製造・販売という一連のサプライチェーンを持たない日本は、半導体を例にしても台湾に依存しなければならず新車の購入も1年から3年待ちとなり、ディーゼル車の排ガス浄化に必要な尿素水も輸入に頼り、トラック輸送に支障を来しています。

 世界を席巻してきた日本の素晴らしい技術力は今や過去のものとなりそうです。

 「金があれば・・・」、物を創らず金融経済に明け暮れた結果です。

 その他にも、食料も外国依存が強まり、エネルギーは言うまでも無く、となっています。

 「このような日本に誰がした」、それは、政治であり、それを許した私たち、そして国民自身です。

 しかし、今からでも遅くは無いはずです。その事に早く気づき、失った物を少しずつでも取り戻すように努力しなければなりません。少しくらいの痛みは覚悟しつつ。

 その転換が今年の大きなテーマになると思います。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.