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連合と立民の関係(ブログ3631)

  • 2024年07月16日

 東京都知事選挙で蓮舫氏が残念な結果となりました。

 蓮舫氏が敗退したことについて、連合の芳野会長が、立憲民主党の幹部との会合で「共産党が全面に出過ぎて、蓮舫氏が共産党の候補者のように見えてしまった。票が逃げたのでは無いか。」と持論を展開した事が報道されていました。

 それを受けた、泉代表は「蓮舫氏は堂々たる戦いをしたが、教訓をどう生かして行くか党内で話し合いをする。」と返したとのこと。

 この件について共産党の小池書記局長が、芳野会長が共産党を非難した事について「根拠を示して欲しい。何の根拠も無く、共産党のせいにさえすれば何でも通用するというような、非常にレベルの低い発言だと言わざるを得ない。看過しがたい。」と反論をしたことは、当然のことでしょう。

 何より立憲民主党の幹部も、候補一本化に尽力した「(仮称)野党統一候補を擁立する市民会議」への評価や共産党との連携について、否定的な見解をしているわけではありません。

 芳野会長は「共産党から支援を受ける候補について、連合として応援できない。」と、都知事選では早々と自民党も全面支援をする現職小池都知事の支援を公言し、それに呼応した連合東京も現職の小池知事を支援しました。その結果、芳野会長が望むように小池氏が当選したのだから、連合幹部にとっては「万々歳」の結果です。それで良いのでは?。

 芳野会長がこの都知事選後に余計な発言をした事によって、「共産党と共闘するような立憲民主党は連合にとって全く必要が無く、今後も連合は自民党および与党と連携していく党を支援していく。その事が労働者にとって最善の策である。」という路線を進むことを明らかにしてしまったと、私は勝手に理解しました。

 そうだとすれば、立憲民主党に対して何を偉そうに上から目線で意見しなければならないのか、その意味が分かりません。

 連合東京の組合員が全て芳野会長の言葉通りに小池氏に票を投じたと勝手に思っていれば、いいでしょう。ご本人は大局を読むことの出来ない単なる「裸の王様」であることさえも理解できず、側近も御注進しないのでしょうから。

 連合も立憲民主党も、自立した組織です。相互に補完することはあっても「垂直の関係」ではありません。したがって、立憲民主党は連合の様々な方針に協力はしますが、政党の政治方針と相容れない活動をしても異を挟むようなことはありません。

 当然のことながら、連合も立憲民主党のリベラルな政治方針に対し、協力をする一方で、選挙での野党共闘まで批判するべきではないでしょう。

 連合と立憲民主党は、これまでも、これからも、お互いに働く者や生活者の立場に立った政治を実現する「平行の関係」で有るべきでは無いかと思います。


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