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連合の政治スタンス(ブログ3611)

  • 2024年06月21日

 連合の芳野氏が「共産党の支援を受ける蓮舫氏には与しない」と、現職の小池氏支援を決定し、一方、「連合東京がどのように決めるのかは連合東京の判断だ」と話しました。

 それを受け、連合東京は小池氏を支持することを決め、お互いに政策協定を結びましたが、斉藤千秋会長は、連合は国政では立憲民主党も支援しており、同党を離党して立候補している「蓮舫氏」を支援する産別労組や各組合の動きも想定されることから、小池氏以外の候補者を応援する事をお互い尊重することも確認したと話していました。

 さて、労働者組織の総本山と言われる「連合」は、政治とどのように関わりを持とうとしているのでしょうか。

 55年体制の時、労働者の支持する政党はあの「党」が中心だった気がします。

 いや、それは誤解を招く表現でした。

 私の知る限りでは、かつて労働組合は、総評・同盟・中立労連・新産別の4つのセクトに分かれており、そのイデオロギーも活動方針も支持政党もそれぞれが独自の考えを持って組織拡大を目指していましたが、時の流れと共に、力が分散されているよりも労働組合として大きな塊になって、各種の問題解決に向かう方向性を選択しました。

 その結成にあたり、対立課題でああった「平和、憲法、核」の問題を、別組織である「平和運動フォーラム」という組織を立ち上げて活動、そこへの参加は自主的に判断することとしました。

 この間、支持政党は一貫して民主的なリベラル政党を中心に応援し、選挙も行ってきましたが、政党も離合集散を経る事になり、連合も官公労と民間との意見の違いが少しずつ表面化し、そして現在に至っています。

 今の連合は、結成当時とは全く様変わりをしてしまい、政権や経営者の方向を向いた方が、自分たちの給与、イコール生活にとってプラスになると考えるようになってしまった気がします。しかし、様々な考えがありますからそのことを批判するつもりはありません。

 一方で、今回の選挙だけではなく、連合という組織の中で政治に対するスタンスがいつもバラバラな対応しか出来ないと言うことは、組織としての限界が見え隠れしているようにも思われます。

 東京都知事選挙の後には、必ず衆議院選挙が行われます。

 そしてこの時も、連合は野党共闘(共産党が含まれる)に反対の意思表明をするでしょうが、一方で、地域の事情も考慮して、各都道府県連合の意思を尊重するという判断となると思います。

 言葉は適切ではありませんが、連合本部は政権に顔を向けつつ地方の組合に対しては、民主的と言いながら「風見鶏」を決め込んで行くということなのでしょう。

 残念ですが、政治に対する連合のこのような姿勢には、なかなか意義を見いだせないと思っています。


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