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連続する自衛官の自殺

  • 2017年04月12日

 読売新聞に「8日、午前5時頃、海上自衛隊横須賀基地に停泊中の護衛艦「たかなみ」内で20歳代の男性幹部自衛官が腹から血を流して倒れているのを、当直員が見つけた。 男性は、病院に運ばれ、命に別状は無かった。近くに拳銃が放置されていたことから、男性が自ら腹を撃って自殺を図ったとみられ、海自では事故調査委員会を設置して詳しく調べている。」と言う記事が、そして、同じく海自では、今月、護衛艦「いなづま」内で男性隊員が首つり自殺を、同じく護衛艦「てるづき」内でも男性隊員が手首を切る自殺未遂が起きているという記事も掲載されていました。

 これらの記事は地元紙には掲載されておらず、新聞各紙で温度差が有るようです。

 今月に入って発表されているだけでも3件の自殺(未遂も含め)が自衛隊の護衛艦の中で起こっていることに問題を感じます。

 職場での自殺ということを考えると、プライベートな理由とはなかなか結びつかず、原因が艦内にあることが考えられます。

 過去にも艦内でのパワハラや暴行が原因となって自衛官が自殺した例は、度々報道され、その都度、原因究明や二度と起こらないように対処するという自衛隊幹部の言葉で濁されて来ましたが、一向に改善がなされません。

 自衛隊はまさしく上意下達の世界、上官の命令は絶対で、口答えや逆らうなどということは想定しない世界です。

 その中で、若い自衛官は心身共に苛まれた結果、死を選ぶことになったとすれば、まさしく、組織そのものに問題があったということではないでしょうか。

 高邁な理想を持ち、その使命を果たそうと入隊した若い自衛官の連続する自殺に対し、稲田防衛大臣は一言も発しないのでしょうか。


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