進次郎ブームか(ブログ3683)
- 2024年09月10日
自民党総裁選は、マスコミによると小泉進次郎氏が優勢という事になっているようです。
自民党の総裁選は全てが小泉候補を中心に回っているという様相で、小泉氏がテレビに登場しなければ自民党総裁選ではないという空気が国全体に蔓延しています。
全てがマスコミの作り上げた小泉劇場。父・純一郎氏の時のような視聴率をもう一度ということであれば、マスコミは何の成長もない事になります。
当時のマスコミは、純一郎氏の「郵政改革」をもっともだとばかりに持ち上げ、純一郎氏が正義で、反郵政改革は悪というキャンペーンを繰り広げました。
そして、「郵政改革」是か否かを問うために衆議院を解散し、自民党内で反対している議員には「刺客」を対立候補として送り込みました。マスコミはこの純一郎氏の作戦にまんまと乗せられ、選挙戦では、現職対刺客を朝から放送していた気がします。
そして、今は、純一郎氏の世襲議員である進次郎氏の追っかけをやっています。
一方、国民は、今回の自民党の総裁候補の中で、若く見栄えがする進次郎氏をアイドルを見るような目で見ているようで、そこには、「日本のリーダーとして真にふさわしいか」ではなく、ただ「かっこいい」という衣だけで、「彼がいいんじゃあないか」と思っているようです。
このままで行くと、石破氏と小泉氏の決選投票となり、最後にはどちらが政治とカネに対して穏便な決着を付けるのだろうかという議員心理で決まるのかと思ってしまいます。
彼の資質は未知数ですが、彼は、様々な政策を1年間で実行するとのことですが、果たして彼が総理総裁になった時にそのことが可能なのか(?)マークがちらつきます。
彼の自民党に対する方向性では、「自民党が本当に変わるのか、変えられるのは誰か」、「改革を唱えるリーダーでは無く、改革を圧倒的に加速できるリーダーを」、「時代の変化に取り残された日本の政治を変える」等々ですが、自民党の何を変えようとするのか、その問題は何処にあって、どのように変えるのかその処方箋は示されておりませんし、いつまでに改革を断行するのかも解りません。時代の変化について行けない日本にしたのはどの党で、小泉氏はその党の中で何をしてきたのかは、小泉氏も問われます。
さも、自分は問題意識を持ち続けてきたかのように訴えますが、自民党という巨大な組織の中にあって、一議員として何も出来ていないことを自覚しているとすれば、その反省からスタートなのではないでしょうか。
彼の公約・政治姿勢である「決着・新時代の扉を開ける」では、<政治改革:政治資金問題について国民の審判を仰ぐ。今回の問題の当事者となった議員を選挙で公認するかどうか、厳正に判断する。>としていますが、国民の審判を仰ぐのであれば、政治資金規正法の再改正についての見解を述べるべきですし、彼の言う総裁選終了後すぐに解散総選挙では、厳正に判断する時間は無いでしょう。つまり、一応みんな公認して、勝ち上がってくれば「禊ぎは済んだ」と言うことなのです。
「かっこいい」と彼を評価している方々は、彼に日本を託すのですか。